銀杏小道

「東京の大学」生の手帳

勉強のための読書ノート-iPadとGood Notesを使って

はじめに

今回は読書をするときのノートの取り方と題して、長期休暇が伸びてしまって多少暇な大学生(2年生になった)がどんな風に勉強しているのか(読む本は、各分野の教科書とか、入門書)を記していこうと思う。

 

より専門的かつ研究に寄った内容についてはこちらの記事を参考にしていただきたいし、学部2年生であるとはいえ、私なりの方法が正解なわけではないので適宜ツッコミをお待ちしたいところである(とは言ってもこのブログほぼ読まれた試しがない)

penguinist-efendi.hatenablog.com

ノートを取る目的

趣味は読書と音楽鑑賞(最近は主にKalafina)みたいなところがある私だが、高校生時代から自分の本の読み方、より詳しく言えば読んだ内容を頭に定着させる方法と量を読むことの並立の仕方、についてかなり悩んできた。

速読形式に読んでみたり、1行1行かなり詳しめに読んでみたりしたこともある。速読形式にすると新書とかを読んだ時にはかなり有用なのだが、少し詳しい概説書だったり大学の教科書(自分が履修していないもの)、また古典的著作を読む時にはこの方法は適さない。なぜなら頭の中に話の流れが残りにくいからである(あくまで個人的感想だが)。一方で1行1行綿密に読みすぎると、本全体の内容が頭に入ってこないことが多々あるので困りものだ。

そこで、それなりなスピードで読めつつ、その本の内容が少しでも頭に残りやすいようにノートを取りながら本を読む、という方法を編み出すことにした。おそらく他の人がすでに実践している方法だとも思えるが、見た目上同じ目的・同じ方法でも細かいところは若干異なる気がうするので参考にしていただけるとありがたい。

使うツール

私自身はiPad(無印第7世代・ストレージ32GB)、Apple Pencil(第1世代)を利用している。これ、合計で5万くらいで買えてしまうのでかなりオススメの組み合わせである。

そして、アプリはGood Notesを使っている。他にもOne Noteや純正のメモ帳、とにかく何か書きやすいノートアプリかメモアプリがあるといいだろう。

GoodNotes 5

GoodNotes 5

  • Time Base Technology Limited
  • 仕事効率化
  • ¥980

apps.apple.com

なぜ、アナログ方式にノートとペンではなく、iPadなのか、というのにも一応理由がある。まず、アナログ方式で考えた際にはルーズリーフとノートの二択が発生するが、ルーズリーフはなくす上に保存に適さないので私の中で却下。そしてノートという選択肢が残るわけだが、ノートだとバサバサと何冊も新しく開けにくい上に、開けたら全て使い切らないともったいない気がしてくる。後述のように、少なくとも分量が多くなりそうな単行本については何も気にしなくていいようにノートを一冊ずつ分けて使いたくなってしまったので、good notesのようなデジタルな媒体かつ、ノートをフォルダ分けできるものを選ぶことにした。

また、では今ブログを書いているようにパソコン等でノートを取れば良いのではないか、というような選択も出てくるだろう。レポート等を書くためのリサーチに関するノートはあとで引用する時に便利であるからキーボードを用いてパソコンに残しておく、というような手段が適しているような気がするが、ただ単に家で勉強ツールとして使う場合には、図示したり、iPadのカメラから直接図を取り込んでノートに反映させたり、箇条書きしたりというようなことはやはり手書きの方がやりやすいのである。

具体的な方法

ノートはどう分ける?

ここからは具体的にgood notesをどのように使いながら読書ノートを取っているのかを説明していこうと思う。私は単行本で内容としてかなり厚いものだったり、ある程度内容の濃い教科書の場合、ノート一冊分を使うことにしている、とは言ってもデジタル式なので、表紙とそのノートの罫線の形さえ定めれば自分の使う分で1冊のノートとなる(例えば5ページのノートと40ページのノートが共存可能なのである)(Good Notes便利〜)。さらにノートはフォルダ分けが可能なので、アプリの中がノートで溢れても分野に応じてスッキリ整理することができる(Good Notes便利〜〜)。

つまり、今私が読んでいる法律文化社の『正義論』という本があるのだが、これで1冊分のノートを作り、それを「政治哲学」とか「正義論」みたいなフォルダを作ってまとめるのである。本当に便利。

ノートを取る時のイメージ

次にどのようにしてノートを取っていくのかを紹介する。ノートを取る時には、「講義を再現する」ようなイメージで取る、ということを意識すると上述の「本の流れを維持させながら内容を頭に残す」ことが可能になる。つまり、本の内容を講義に見立て、その内容を一回頭に再現しながらノートの形にまとめていくのである。これを行うと、まずは1文1分にこだわりすぎることなく1段落分くらい読み、その内容をノートにまとめることで、自分が理解しやすかったところはすんなりまとめられるので時間があまりかからないし、もし頭の中でまとめきれなかったら、もう一度読むというような形で理解できるまで読み続けることが可能になる。

特に「自分が大学でまだ勉強していないが興味分野と関連している分野」、みたいな長期休暇に勉強しがちな分野に関しては、知っている部分と知らなかった部分が混在していることもある。以上のようなノートの取り方をすることで、その差を洗い出し、知らなかった部分に集中して時間を割くことが可能になるし、知っていた部分についても自分の頭で整理するので頭に内容が残りやすくなる。

利点

以上のように、この読書ノートの取り方は、主に取る時に頭が整理されることを目的として自分の中で作り出したものだが、「本を講義に見立ててノートをとる」というイメージを持つことでえられるさらなる利点にも気づいた。

それは、講義ノートと同値なら復習にもとても便利!!!ということだ。考えてみれば当たり前なのだが、というかここに書いていること全部考えてみたら当たり前なのだが、自分がいつも講義や高校の授業の時に取っていたようなノートの取り方で本を読んでいる訳であるから、その本の内容を自分に合った形で復習することが、このノートをつかえば簡単になのである。

そんなわけで最近手書き読書ノートwith Good Notesにはまっている。という話でした。