銀杏小道

「東京の大学」生の手帳

「しっかり学ぶ初級ラテン語」を用いたラテン語学習

はじめに

GWも終わり、とうとう家での引きこもり生活も佳境に入ってきた大学二年生である。最近ラテン語の学習を始めたので、自分のモチベ維持のためもあり、用いている教材の紹介を行いたいと思う。

教材はこれ「しっかり学ぶ初級ラテン語

https://www.amazon.co.jp/しっかり学ぶ初級ラテン語-Basic-Language-Learning-山下/dp/4860643666

語学勉強遍歴

教材レビューをする前に、まず、これまで私がどんな感じで語学の勉強をしてきたかをさらっとまとめることにする。

~高校生

高校生までは特に言語を何かやろうと思ったことはそこまでなく、「受験で使うし、将来読み書きをたくさんしなきゃだもんな〜」という浅いモチベーションの元英語を勉強していた。

私の勉強の仕方は若干偏っていて、いわゆる「文法偏重」型である。多読とか、長文読解から、とかではなく、とにかく文型と文法事項を頭に叩き込んであとはパズル!!!みたいな文章の読み方である。私自身はこの勉強の仕方が一番何にでも応用が効くと思うので好きなのだが、唯一、英作文に関しては慣れが足りなさ過ぎたために大変苦労した(大学に入ってから受講しなければならなかった英語で論文を書く授業でも、英語を「かく」ことに苦労した。

大学生〜

大学生になると、私の所属している大学では第二外国語の授業が必修で存在する。私は「ドイツ語」を選択した。理由としては、文法が中心の言語であったことから自分の学習方法に適していたこと、ドイツ語文献には哲学や法学、政治学の分野において重要著作が数多く存在するため、それを読めるようになると将来役立つかな?と思ったためである。

英語に関しては、大学の授業やゼミなどで英語論文や記事を大量に読むようになったことで長文を読むことには慣れたが、単語がかなり抜け始めているのを感じている。そろそろ資格対策の勉強を本格化させなければならないところである。

さっくりまとめると、英語もドイツ語も文法中心で勉強してきた!というところである。(うちの大学はなぜか1年間で基本的な文法事項を全て片付けてしまうので、一応ドイツ語の文法の勉強は終わっていることになる。

ラテン語

そんなこんなで、今年からラテン語とフランス語の勉強を始めた。フランス語は、自分が今一番興味のある「政治哲学」の分野で相当重要な文献が多いこと、ラテン語はヨーロッパの諸々を勉強するに当たっては絶対に少なからず出てくる可能性が高いことからチョイスした。

イメージとしては、「英語:語順、文型!!!!!」「ラテン語:格!!!!!!!」「ドイツ語:格と語順!!!!!」である。ラテン語は格変化で全てを終わらせようとするあまり語順はなんでもいいというかなり面白い言語である。ドイツ語で格変化+語順をやってから入ると英語からラテン語よりはとっかかりが良かったように感じる。フランス語は知りません、読み方が難し過ぎます。

本の構成

12章で構成されているので1週間に1章やるとだいたい1学期分くらいで終わる計算の文法書。これは私にぴったりの構成になっている。というのも、先述のように、私は基本的に語学は「文法!!!」で学びたい、もっというと、活用表とかカッツリまとまっているもの+例文とその解説+練習問題でがっつりout putで学んでいきたいのに対して、この本は全部まとまっている。解説もくどくなく、かといって難し過ぎないちょうど良い難易度。ただ、格変化が異様に多いので、ドイツ語とか、フランス語とかみたいに格変化が多いヨーロッパ系の言語をやってからの方がとっかかりやすい気もします。その辺は各自の語学経験次第。

文法解説

基本的にある重要な単語を使いながら活用表を並べられて暗記をさせられ→それに関して解説がなされる、という構成になっている。しっかり最初に活用表などがまとまって→解説という流れになっているため、かなりとっかかりやすい。読みやすさだけを意識してまとまりが悪い参考書も存在するので、この参考書はすっきりしていて本当に使いやすいなと思った。

例文

例文はナンバリングされていて、その例文だけでも完全に自分のものにできると相当楽にラテン語が読めるようになるのだと思う。私はまだ全然覚えられていない。例文を見て、それまでに習った文法事項を元に自分の頭で解析して、解説を読む、という工程を踏むと、文法事項が身につく、気が、する。

練習問題(+確認問題)

本著作の最大のポイントだと思う。練習問題と解説の比率がちょうどよく、問題に対するヒントや解説が充実している。言語の参考書は、学校用に問題の解説がついていないものも多いが、この参考書はかなり詳しめに解説がついているので、かつ、語彙に関しても解説がなされているので、独学で進めるのに適したものになっているように思う。

まとめ

こんな感じでかなり使いやすい構成になっている。私個人的には、基本ラテン語は文献購読にしか使わない気がするので、読めるように慣ればいいというお気持ちの元、文法重視でやっている。基本的にメインで使う言語以外は読めればいいと思うので、妙に作文問題が多い問題集などはお勧めできないなというのが正直なところです。

終わりに

今回は、ラテン語教材の紹介をするという謎記事を作成しました。というか前回の記事が意外と伸びてて面白かったです。もし何か読みたい記事の内容等ありましたらコメント等お待ちしています(需要がない)