銀杏小道

「東京の大学」生の手帳

大学オンライン授業の感想

はじめに

5月もはや半月が過ぎたところです。早い。はやすぎる。大学のオンライン授業が始まっておよそ1ヶ月が経とうとしているところです(この辺で大学名がバレそう)。1ヶ月受けてみて色々と感じるところがあるのでさっくりまとめていこうかと思います。

本学のオンライン形式は、zoomでの授業、情報基盤的なsomethigのサイトでの課題・レジュメ一括管理、で成り立っている、ということを前提にお付き合いください。

感想

まずパッと思いつくのが、これまでの授業においていかに情報基盤的なリソースがあまり活用されていなかったかをしみじみ感じたことである。というのは、大学の授業では、レジュメ・課題等を一括で管理するサイトが(多分どの大学にもある程度は)存在するのだが、オンライン授業になった途端、このシステムがパンクするようになったことがきっかけだ。オンライン化に伴い、大学の講義の開講数は、少なくとも1,2年生用の授業に関してはかなり減っている。にも関わらず、サイトがパンクするということは、これまでの授業においてあまり活用されてこなかったことを示しているように思われる。確かに、必修である語学や少人数でのゼミにおいて対面であればプリントを配布するのみ、出欠確認はオフラインで、ということで全く使わずに済んだ授業も存在はする。しかし、増え方が異常だなあ、、、と率直に感じた。

また、学外から大学が契約しているデジタル媒体にアクセスする機能が急激に使われるようになった、というより2年生であってもほとんど使ったことがなかったという人がかなり多かったことに大変驚いた。2年生であってもまともに学外アクセスを使うのは初めてだからそこまでデータベースに詳しくない、まとめられている記事がバズる、のように少しカルチャーショックだった。

メリット・デメリット

これは大学がオンラインしたからなのか、在宅で諸々の生活をこなし続けることからきているのか、ということが明確には分けられていないですが、1ヶ月過ごしてメリット・デメリットを考えたので箇条書きにして終わろうと思います。

メリット

・キャンパスを横断して授業を受けることが可能(別キャンパスの授業を連続した時限で受けられる)
・満員電車に乗らずに済む
・集中力を持続させるために画面のこちら側でいくらでも工夫ができる
・初めて受ける教授の授業においての質問のハードルが下がる
・体調が悪くても授業を聞くことだけはできる
・生きてさえいれば授業においてかれはしない
・オンデマンドであれば、その時限で受けたかった授業が受けられる・週のスケジュールを最適化できる
→他の勉強に取り組みやすい

そこまでこれまでと変わらないこと

・授業そのものの情報量・質(特に法学や社会科学系(教員の方々本当にありがとうございます

・マスプロ授業のすべて

デメリット

本や論文に対するアクセスが難しい

受講している授業の学習の幅が広がらない・今日にある他分野へのアクセスが困難

本にかかる費用がかなり急激に増えた

・デバイスを持っているか否かが与える差異の拡大
・集中力が持続しない
・環境が居住空間なので、どうしても切り替えが難しい
・学食・お弁当がないので昼休みが足りない
・普通に目と肩が異常に痛い、もうとにかく痛い
学友との情報共有、教えあい、議論、のハードルが上がる

・ちょっと隣に聞く、が不可能になる
・匿名性の担保が難しい
・レポート課題が多く、図書館が使えない現状とのミスマッチの発生
・そもそも課題が増えた
・去年から取ってた授業における教授との距離感が遠くなる
・気になる授業を覗くという目論見の実行が厳しくなる
・(私はスライドよりレジュメの方が好きなのに)スライド形式が多くノートが取りにくい
・夜終わるのが遅く感じる

 

終わりに

少しずつ追記していこうかなと思います。ただ、思ったのは、英語文献のオンライン化はかなり進んできているので、デメリットのうちの大部分は今あるシステムの改善でなんとかなるものも多いように感じました。大学側に学びの機会を提供してもらったことに感謝するばかりです。ただ、私個人としては、オフラインでキャンパスでゆっくり頭を使い、学友と語らいながら学びを深める、という大学のあり方が残るべきだと考えておりますので、この状況が収まってまた通えるようになることを待つばかりです。